2015(平成27)年4月に本学は栄養士養成課程の家政学科から管理栄養士養成課程の健康栄養学科に改編されました。カリキュラムは食物の栄養学から人体の栄養学に変わりました。
一期生と二期生が管理栄養士の国家試験に全員合格しました。新学科開設以来2年連続の100%合格は、東北・北海道の管理栄養士養成大学では初めての快挙です。全国の平均合格率は60数%ですから、学生の底知れぬ努力と保護者の手厚い支援プラス担当教職員の的確な指導による結果です。なんと、2021(令和3)年に卒業した三期生も全員合格し、日本初の快挙を成し遂げました。
肥満や糖尿病、高血圧症などの生活習慣病は増加し続け、医療費の3割を占めています。生活習慣病の初期は自覚症状がないため、予防を意識しないまま時間がたってしまうことで致命的な状態へ進行してしまいます。食生活の改善は、即効性はないですが、時間をかけて確実に疾病予防や重症化予防に繋がります。
健康栄養学科では、一人一人のライフスタイルに寄り添って支援できる管理栄養士、栄養教諭、家庭科教員の養成を目指し、健康や栄養の基礎知識、実践力、コミュニケーション力を鍛える教育を行っています。医療、保健、教育の幅広い分野で地域住民の健康づくりに貢献できる人材をたくさん輩出できるよう、学科教員の協力体制で研究教育を進めていきます。
健康栄養学科長
教授 前田 朝美
人間の生涯にわたる健康生活に必要な幅広い専門的知識・方法等を中心課題として、家族・家庭、福祉、衣食住等に関わる事項を教授研究し、高い知性と豊かな情操をそなえた実践力のある管理栄養士、栄養教諭、家庭科教員をはじめ、社会各般の分野で貢献できる人材を育成します。
バランスのとれた過不足のない食事から「いつ食べる何を食べるか食を知る」を念頭に、積極的な身体活動である「運動」と精神的・肉体的ストレスを取り除くための「休養」も食生活が密接に閲連しており、この健康3原則を向上させるのが管理栄養士の仕事です。
本学では、どの学生も、管理栄養土等の国家資格取得だけでなく、円満な人格と包容力が豊かな社会人の資質を育みます。
次世代を担う子どもたちから低栄養のお年寄りの世代まで、一生涯を通じた食育支援が必要です。
本学では、東北地域の抱える健康問題を踏まえ、豊かな自然と恵まれた食環境を活かした食育活動を展開していき、健康長寿への導き手となる人材を育成します。
管理栄養士には、個別の状況に対応できるだけの幅広い専門知識と現状に即した実行力が求められています。
本学では学生の目的意識と学習意欲を促すようなカリキュラムを編成し、食と健康のスペシャリストとしての、有能な管理栄養土の育成に努めています。
栄養土養成45年の伝統と実績を基盤にして、全県的重要課題である健康寿命延伸を目標としています。青森県をはじめ近隣各地域において、生涯にわたる健康の増進・維持・回復等を担う管理栄養士、栄養教諭などとして科学的知見に基づいた心身ともに健康な人材を育成します。
「食と健康」に関する論文、原著などを読解する能力が必要です。特に管理栄養土の資格取得を目的としているため、専門分野では、高等学校で学んだ基礎学力の中で、化学、生物および英語の学力を入学前に備えていることが望まれます。したがって、学校推薦型選抜や大学入学共通テスト利用選抜では、「学力の3要素」を踏まえて以上の能力を評価します。
4年間の学びを通して所定の単位(128単位)を修得し、カリキュラムポリシーに定めた専門的知識と専門的技術、問題解決のための考察カ・判断力、そして社会において活動するために不可欠なコミュニケーション能力と協調性、及び問題解決能力とプレゼンテーション能力等を身につけた学生には、卒業が認定され、学土の学位が授与されます。
柴田学園大学のアセスメントポリシーは こちら をご参照ください。